10年後を支える「貯める骨活」〜その『小食・偏食』が将来老ける原因に?〜
- Ayako Narisawa
- 2 時間前
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1. はじめに
「骨の健康なんて、まだまだ先の話」 そう思っているお母さま、お父さま、そして若い世代の方々にこそ、知っていただきたい事実があります。
実は、私たちの骨の量は、20歳前後で「最大骨量(ピーク・ボーン・マス)」を迎え、一生の貯蓄額が決まってしまうと言われています。
2. エビデンスに基づいた事実
管理栄養士として、そして日本抗加齢医学会指導士として、まずお伝えしたいのは「骨の成長曲線」です。 こちらは、厚生労働省や日本骨粗鬆症学会のデータを基に作成したグラフです。

骨のピーク: 骨密度は思春期に急激に増加し、20歳ごろにピークを迎えます。
その後の推移: 20代〜40代は維持期。そして女性は更年期を迎えると、エストロゲンの減少とともに骨量が急激に減少するリスクに直面します。
つまり、大人になってからの「骨活」は、貯金を減らさないためのメンテナンス(→詳しくはこちら。) 「貯金を増やす」ことができるのは、成長期である今しかないのです。
「最新の『日本人の食事摂取基準(2025年版)』でも、将来の骨粗鬆症を防ぐためには、若い時期にどれだけ骨量を高められるかが鍵であると改めて示されています。」
3. 骨が痩せると「顔」も痩せる?
「骨と見た目って関係あるの?」と思われるかもしれませんが、実は大いに関係があります。 近年の研究では、加齢による「顔のたるみ」や「シワ」の大きな原因の一つが、土台である「顔の骨の萎縮(痩せること)」であることが分かってきました。
家で例えると、土台の柱が細くなれば、その上の壁(皮膚)が支えを失って崩れてしまうのと同じこと。
若い頃の無理なダイエットや偏った食事で「骨の貯金」が少ないまま大人になると、人より早く土台が痩せ、将来の「見た目の老け」に繋がってしまうリスクがあるのです。
4.成長期に「何を」食べるべきか?
単にカルシウムを摂れば良いわけではありません。骨という「建物」を作るには、適切な「材料」が必要です。
カルシウム(骨の材料): 牛乳・乳製品、小松菜、大豆製品など
ビタミンD(吸収の助け): 鮭、きのこ類 + 適度な日光浴
ビタミンK(骨への定着): 納豆、緑黄色野菜
たんぱく質(骨の土台): 肉、魚、卵
これらの栄養素を、日々の「おいしい」の中で自然に摂ることが、10年後、20年後の自分(あるいはお子さま)を守ることにつながります。
ここで気づいていただけたでしょうか?よく言われている「バランスよく食べる」は、骨にとっても何より大切なことなのです。
「正しく食べなさい」と急かすのではなく、「一生寄り添う自分の体を、一緒に大切に育てよう」という視点を。 無理なダイエットや偏った食生活が、将来の骨折リスクや「老け顔」の原因になる姿勢の変化を招いてしまうのは、あまりにももったいないことです。
成長期の今、美味しいごはんで「骨の貯金」を。 それは、人生の質(QOL)を支える、最高のプレゼントになるはずです。
4. 骨活に「遅すぎる」はありません
ここまで「20歳までの貯金」の大切さをお伝えしてきましたが、もしあなたが更年期以降の世代であれば、「もう手遅れなの?」と不安に思われたかもしれません。
でも、安心してください。骨は常に新しく作り替えられている「生きている組織」です。
20歳までの骨活が「一生の貯蓄額を増やすこと」だとしたら、更年期以降の骨活は、今ある財産を「最大限に守り、美しく使いこなすこと」。
若い世代の方へ: 未来の自分へのプレゼントとして、今しかできない「貯金」を。
大人世代の方へ: 今の自分を慈しむために、これ以上減らさない「守り」の食生活を。
どのライフステージにいても、「今日食べるもの」が明日のあなたを支えることに変わりはありません。年齢を重ねることを怖がらず、骨から整えて、しなやかな未来を一緒に作っていきましょう。
【レシピ追記予定のお知らせ】 日々の食卓で無理なく取り入れられるよう、身近な食材を使った簡単なレシピを後日ここに追記する予定です。準備ができ次第更新しますので、また覗きに来ていただけたら嬉しいです。



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